ごあいさつ

「商い」という言葉は、実に、味わい深いものがあり、ビジネスは経済の競争原理が支配するニュアンスですが、「商い」は共存共栄を目指し、文化と、社会貢献に通じるニュアンスが含まれていると捉えています。
”売り手よし、買い手よし、世間よし”は、かつての近江商人の心得で、SDG’Sの持続可能な社会をつくる倫理観と一致します。一人で儲けるのではなく、その営みを通じて、社会全体を豊かにし、幸せなものにする心意気が伝わってきます。
今後は、エコノミーと同時にエコロジーを充たす思考の転換が迫られます。知的好奇心や気を充たし、ときめきをつくるデザイン行為は人間にしか出来ません。つくり手である一人ひとりが、自らの良心に従い誇りを持って、理念と高度な技術を駆使することでしか、「商いの場」を実現できないのです。人間にとって、生活と直接に関わる「商いの場」は、愛着が感じられる場であり、長く付き合い続けられる居場所となりえます。人生のクオリティにおいて、重要な空間です。

わたしたちJTOCSは、次代の「商いの場」を担う人づくりの組織として活動しています。時代の転換期に立つ自覚と、公益法人としての中立性に基づいて、行動規範となるミッションをまとめました。
商業の現場に携わる多様な人々に対して、必要な情報を伝達し共有するとともに、国や行政機関に対しては、現場からの切実な声を進言する責任を担います。業界団体と関連学会の人的交流をはかり、研鑽の機会をつくり、技術を継承し、情報を共有し、知識の新陳代謝を促すなど、継続的な活動によって、社会に貢献してまいります。

本会概要

名  称 公益社団法人 商業施設技術団体連合会
住  所 東京都港区芝5丁目26番20号 建築会館4階
電話番号 03-3453-8103
FAX 03-3453-8109
E-mail info@jtocs.or.jp

理念

本会は、設立以来一貫して商業施設等に携わるスペシャリストが集まる団体として、技術および業務水準の向上と専門化を図り、新しい職域の確立に努めながら、商業施設等の技術に関する活動により社会に貢献します。

「より良い街づくりや、店づくり等の技術・知識の向上、質の高度化を目指し、快適で安心・安全で健全な社会環境に寄与する」

多様化する今日の社会は、商業やそれを取り巻く環境等も広がりをみせ、社会全般とも密接に関わっています。その為にも、「常に社会の模範となる倫理観や道徳観を持ち、適正な設計・デザイン、施工監理等の技術基準等を含め新しい時代に対応し、社会環境にふさわしい商業施設等の実現に貢献していく」ことを目指し活動します。

ミッション

目標

  1. 商い環境づくりを担う人材育成を通して、近未来に地域コミュニティの醸成による「あきない」の場が持続可能な社会実現に貢献する。
  2. 新技術(企画・計画などのソフトから、設計・施工などのハードまで)研鑚の機会を創出し知識の新陳代謝を促す。
  3. 産・学の領域を結び付けると共に個人・組織・企業と連携し、業界の要としての事業の任に当たる。

ビジョン

資格を認定する公正な立場からの正しい知識を情報発信する。
そのため以下のビジョンを掲げる。

  1. 次世代のヒトづくり
    ・仕事に誇りを持てる人 ・常に発見していく人 ・変化に適応できる人
  2. 責任あるモノづくり
    ・機知に富むこと ・安全であること ・無理無駄が無いこと
  3. 連携を通したコトづくり
    ・明確なビジョンを持つ ・誘発する(参加したい)しくみを持つ ・更新できる視点を持つ

沿革

昭和48年5月18日 全国商業施設関係団体連合会創立
昭和49年4月 商業施設士資格者認定事業発足
昭和50年4月 「商業施設技術体系」発刊(通商産業省・建設省 監修)
昭和51年3月29日 社団法人 商業施設技術団体連合会設立
初代会長に清家 清 就任
昭和53年11月 「複合店舗ビル防災計画の手引」発刊(建設省・自治省消防庁 監修)
昭和58年5月 第2代会長に芦原義信氏就任
昭和62年5月 第3代会長に村上末吉氏就任
平成元年5月15日 商業施設の企画等に関する知識及び技能の審査・証明事業認定規程を定める告示
(通商産業省・建設省告示第1号)
平成5年5月 第4代会長に高村英也氏就任
平成9年7月 第5代会長に片谷克也氏就任
平成13年3月 商業施設士補資格認定事業開始
平成13年5月 第6代会長に豊口 協 氏就任
平成13年8月 社団法人商業施設技術者・団体連合会に名称変更/日本商業施設士会と合体
平成16年2月 デザインコンテスト実施開始/テーマ・主張する『みせ』。認定校の学生を対象
平成17年5月 第7代会長に野村武彦氏就任
平成18年6月 機関誌「商業施設」大刷新リニューアル
平成20年3月 「マイスター 商業施設士」「シニア 商業施設士」資格制度開始
平成21年5月 第8代会長に柘植喜治氏就任
平成25年4月 公益社団法人 認定 公益社団法人商業施設技術団体連合会へ名称変更
平成29年5月 第9代会長に湯澤幸子氏就任
令和6年4月 第10代会長に橋爪紳也氏就任

主要事業

  • 「商業施設士」資格試験及び認定
  • 「商業施設士補」資格認定講習会及び認定(課程)校制度
  • デザインコンペの実施
  • 出版物等による技術・情報の普及
  • まちづくり、関連法規、防災・安全、その他今日的テーマに関する研修会の開催
  • 商業施設技術に関する基準の策定およびその普及
  • 公的機関・地域プロジェクト等への技術者の紹介・派遣
  • 商業施設関係機関が実施するイベント事業への協力